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今年、10月1日は東海道新幹線開業50周年!
(*'-'*)
東海道新幹線開業50周年シンボルマーク(2014年7月9日撮影)

本書は、その東海道新幹線について『鉄道ピクトリアル』誌と『電気車の科学』誌に、国鉄担当者から寄稿された1950年代後半の高速列車計画概要紹介記事に始まり、その後の計画の進展、開業まで、リアルタイムで進む当時の様子を再録したものです。
輸送計画の策定から、従来に例のない高速に挑む車両の規格・性能の検討、電気・信号・軌道の各システム概要、
各区間の工事状況、モデル線の建設から試験編成の紹介、メーカーからの搬入、試運転、車両基地、車両の運用・配置、試運転・1番列車の乗車体験記、
当時検討された貨物新幹線の構想、当時の「鉄道の話題」に掲載された新幹線関連の記事など、いずれも貴重な記事を収録しています。
■巻頭記事 東海道新幹線開業50年に思う(今田 保)

鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション28 東海道新幹線1950-60 2014年 06月号 [雑誌]

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本書はかつて東海道新幹線の運転士だった方が書いた「裏話」ですが、構成が変わっていて、第一部が「0系運転士」の、第二部が「N700系A運転士」の座談会みたいな感じになっています。
(文庫版ですが、「全篇書きおろし」です。)
昭和50年代、大阪の乗務員宿泊所が不足していたらしく、新大阪駅前のビジネスホテルを国鉄が借り上げて宿泊所にしていたこと、
0系先頭車にあった、運転席とは別の「乗務員室」(個室)は便乗運転士用の設備で、中には二人座れる長椅子があった・・・といった細かい記述が、むしろ「運転テクニック」自体の話よりも面白い(笑)。

また、現在は運転士と車掌は兼任で、「N700系A」の章を読むと、どういうローテーションで運転士をやったり、車掌をやったりしているのかもわかりますが、
地方私鉄のワンマン列車の運転士と違い、JRは乗車券の規則が複雑で、畑違いの分野である「営業」の知識を習得するのは大変だったろうなぁ・・・と思いますね。
苦労といえば、「朝食に”納豆を食べたい”と思ったが、あまり消化に良い食べ物は乗務中にトイレに行きたくなるから控えた」との記述があります。これも、乗務員特有の「苦労」です(笑)。

経験者ならではの、そして、退職後も人脈を持つ著者にしか書けない話題が全篇にわたって書かれており、一読の価値があります。また、JR東海は「テロ対策」か何か知らんが、「鉄道の舞台裏」を公開することを極端に嫌う会社ですから、その意味でも本書の内容は大変貴重なものです

東海道新幹線 運転席へようこそ (新潮文庫)

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東海道五十三次を歩こ~♪吉原宿→蒲原宿

(取材日:2012年2月22日[水曜]・
追加取材:2014年3月16日[日曜])
富士山(静岡県富士市・富士市役所付近から)(2012年2月22日)

吉原中央通りから先、富士川を渡るまでの間の道は、曲尺手(かねんて)と升形(ますがた)の繰り返しで何度も曲がっており、複雑です。
しかし・・・そのわりに、風景はそんなに珍しいもの、目新しいものに出会うこともなく、富士市の方々には申し訳ありませんが、あまり面白くありません。

【富士市吉原2丁目付近の地図】
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道案内ふうに書けば、
1.吉原中央商店街、江戸時代から続くという「鯛屋旅館」の先の信号を左に。
この信号機に名称表示はありません。「中央駅」交差点(吉原中央駅バスターミナル)のひとつ手前です。

「吉原中央駅」とは、富士急グループのパスターミナルなんですが、鉄道は来ていないのに「駅」と名乗っています。
旧・国鉄の連絡運輸規則では、国鉄線連絡乗車券を発売したり、鉄道荷物・貨物の取扱いをするバス停やターミナルも「駅」とみなす・・・という規定があったので、その名残でしょう。
現在、JR東海と富士急静岡バス・富士急シティバスの間には連絡運輸契約がないので、連絡乗車券は発売していません。
(注:ウィキペディアの『吉原本町駅』の項にある「富士馬車鉄道の駅跡だから”駅”と名乗っている」との説明は、「いつの時代の話をしてる?」って感じで、現実味に乏しい。だからウィキはダメなんだよ。。。。)
┐('~`;)┌

2.南に進み、突き当たり(目印は「磯野工業所」)を右に。

3.道なりに進むと、右側にある「木之元神社」前の小公園に公衆トイレあり。
少し先に「甲田鰹節店」というバス停がある・・・と地図(昭文社:刊『静岡県道路地図』)に記載があったので、「珍しい名前のバス停だなぁ」と思ったら、これは「コミュニティバス」の停留所でした。
鰹節屋さん自体は「甲田商店」という名前です。

4.そのバス停を過ぎるとすぐ、道は斜めに小潤井川を渡るので、そのまま行くと「錦町北」交差点で国道139号線に合流。
まっすぐ、次の「錦町」交差点まで行く。

5.「錦町」交差点で、国道1号線と交差するので、これをまず横断してしまい(その先は歩道橋になって、渡るのが面倒なので)、渡ったら右へ。
右側に富士市役所があります。
富士市役所前(静岡県)(2012年2月22日)

6.国道1号線(青葉通り)を静岡方面へほんの少しだけ進むと、スルガ銀行と静岡銀行の支店が向かい合っている。その間の道を左へ。

7.曲がったら、しばらくは道なりに進む。ケンタッキーフライドチキンの角にあるちょっと大きな交差点(港大通り[県道353号線])も、渡ってそのまま直進。

8.市立中央病院裏に架かる富安橋で、潤井川を渡る。
旧東海道・潤井川・富安橋(静岡県富士市高島町~蓼原町)(2012年2月22日)

対岸の蓼原町(たではらちょう)に入ったら、そのまま道なりに。
富士急静岡バス(静岡県富士市蓼原町・旧東海道「ロゼシアター入口」付近)(2012年2月22日)

9.「塔の木」「総合庁舎前」の主要交差点は直進。
本市場町に妙な案内板があるが、これは「旧東海道を歩く人は、迂回して横断歩道を渡りましょう」というだけの、大して意味もない物。
たぶん、歩行者と車の事故があったんだろうな。。。。
┐('~`;)┌
旧東海道・本市場(静岡県富士市蓼原町)(2012年2月22日)1

10.ご指示に従い、横断歩道を渡って先に進むと、すぐに旧東海道は県道富士由比線(396号線)に合流。
旧東海道・本市場(静岡県富士市蓼原町)(2012年2月22日)2

ここで県道を渡り、斜め右の一方通行路に入る。
(上の写真では「牛丼”すき家”この先5Km」の看板が見えている。これが目印。)
その道へ入ってしばらく行くと、右側に王子板紙の社宅、続いて市立富士第一小学校が現れるはずなので、これに遭遇したら正解です。

【富士市本市場町付近の地図】
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11.静岡中央銀行前の交差点は直進。もし、左(富士本町通り)へ行けば約500mでJR富士駅。
ここで、「吉原中央駅」行きの字幕を出した富士急バスを見かけたので、写真を貼っておきます。
(*'-'*)
富士急静岡バス(静岡県富士市平垣本町・富士本町通り)(2012年2月22日)

12.そこから先は、迷わずとにかく道なりに西へ約1Km、身延線の柚木(ゆのき)駅手前まで進む。
道はS字にカーブしたりして、いかにも「旧街道だな」って感じもするけど、古い建物は無し。
旧東海道・柚木(静岡県富士市柚木)(2012年2月22日)

・・・と、こんなルートです。岳南電車の吉原本町駅から、身延線の柚木駅までは5.2Km。休憩時間を入れなければ、約1時間30分程度で歩けるでしょうね。
(ただし、幹線道路の信号待ち時間が長い。)

しかし、途中に往時を思わせる古い建造物がほとんどないんですよ。それで「あまり面白くない」「印象が薄い」と感ずるのかもしれません。
曲尺手や升形にしても、このときは「複雑だなぁ」と思いましたが、その後、吉田(現:豊橋)や岡崎のもっと複雑な曲尺手を体験した今となっては、「この程度は序の口」と思えますし。。。。
写真の点数が少なくて恐縮ですが、「絵になる」風景があんまりなかったんです。
(*゚ー゚)ゞ
やたらに曲がるばかりで、さして変化のない道筋が嫌な方は、「5」の錦町交差点で曲がらずに約400m直進し、
「青島」交差点を右に曲がって、県道富士由比線をまっすぐ柚木駅まで行っても構わないかも・・・という気もしますね。
実際のところ、旧道は裏道ですから、沿道にお店が極端に少ないんですが、県道富士由比線は幹線道路ですから、飲食店やコンビニも随所にあります。

私は「6」と「7」の間、青島町にある「かつ銀」というお店で昼食をとった・・・とメモにはあるんですが、その記憶がまったく無し。
しかし、「栄養補給」を済ませたらトイレに行きたくなり、公衆トイレがなかったので、やむなく市立中央病院のトイレを拝借しましたが、
公立の大きな病院ですから、売店や銀行ATM(清水銀行・静岡銀行・富士信金)のコーナーもあり、便利でした(笑)。
ゆうちょ銀行をご利用の方は、「10」で裏道へ入らず、そのまま県道を行くと富士郵便局があります。ここは、いわゆる「本局」ですから、ATMの営業時間も平日は8時45分~19時と長く、土曜・休日も9時~17時まで利用できます。

さて、身延線の柚木駅とは、こんな高架駅。
身延線柚木駅(静岡県富士市柚木)(2012年2月22日)2

出札窓口はありますが、現在は終日無人駅です(TOICA・SuicaなどのICカードは使用可能)。
降車の際は、ワンマン列車では運転士さんが、車掌乗務列車では車掌さんが乗車券の有無をチェックします。
ちょっと待って、313系の富士行きが県道のガードを渡るところを撮影。
身延線柚木駅(静岡県富士市柚木)(2012年2月22日)1

この駅は、1969(昭和44)年9月28日に開業しました。
かつて、身延線は富士駅を出ると、富士市を反時計回りで北上し、富士宮・甲府方面へ向かっていましたが、当時は東京(品川)~富士宮間に某宗教団体の専用列車が多く走っており、
これがダイレクトに東京方面~富士宮間を直通できるよう、線形を時計回りに改め、同時に踏切の除去を目的に、富士~入山瀬間(正確には、潤井川橋梁の南側まで)を高架複線化した際に設けられました。

ただ、『日本国有鉄道 停車場一覧』などの資料では「1934(昭和9)年7月1日開業」となっています。
これは書類上、高架化以前には本市場集落にあった「本市場」駅を、改称のうえ移転した・・・という扱いになっているためです。
旧・本市場駅と現・柚木駅は約1.5Kmも離れており、事実上は「本市場駅を廃止して柚木駅を新設」と理解して差し支えありませんが、書類上の扱いが「移転・改称」となっている裏には、何か複雑な事情がありそうです。
本市場集落で強力な「駅移転反対運動」があったとか何か、そんな理由でしょうか?
当時の『静岡新聞』を見る機会があったら、調べてみたいところですね。

なお、反時計回り時代の廃線跡は「富士緑道」として残っており、私も以前、歩いたことはあるんですが、鉄道の跡を思わせる痕跡は何もありません。

柚木駅を過ぎて道路の右側に、常夜灯と道標が。
旧東海道・柚木の常夜灯(静岡県富士市松岡)(2012年2月22日)

ここから北に入るのが旧街道らしいんですが、私は常夜灯を撮影しただけで通り過ぎてしまいました。。。。
(*゚ー゚)ゞ
1924(大正13)年8月に完成した、全長399mの富士川橋を渡ります。形式は「プラットトラス橋だな」と思ったら、正確には「下路単純カメルバックプラットトラス」というそうです。
む、難しい・・・( ・_・)
この橋が開通するまでは、渡し舟だったそうです。
富士川橋東詰(静岡県富士市)(2012年2月22日)

富士市内には見どころが少なかったんですが、これから行く間の宿、岩淵は楽しみですねぇ。。。。
(*'-'*)
なお、ここは最近まで庵原(いはら)郡富士川町でしたが、2008(平成20年)11月1日付で富士市と合併しました。

吉原本町駅から富士川橋西詰まで、6.8Kmです。
富士川橋西詰(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)1

しかし・・・あらゆるガイドブックに「富士川橋を渡ると常夜灯があり、それが岩淵宿の入口」とあるんですが、その「常夜灯」の位置がわかりにくい。
┐(>_<)┌
橋を渡ってすぐ常夜灯があるわけではありません。
橋を渡ったら、いったん県道富士川身延線(10号線)を右に。
そこから約500m進んだ、「道の駅 富士川楽座」の標識と「湯沢橋」バス停の所に常夜灯があるんですが、これが意外に小さいんですよ。
岩淵宿入口(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)1

岩淵宿入口・常夜灯(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)1

2012年2月に歩いたときは、これがわからなくて岩淵宿は飛ばしてしまい、2014年3月16日に、あらためて歩きなおしました。
(*'-'*)
なお、湯沢橋バス停を通る「山交タウンコーチ」のバスは、こんな車両でした。
(2012年2月22日撮影)
山交タウンコーチ(静岡県富士市中之郷)(2012年2月22日)

おそらくは親会社の国際興業から払い下げられたものであろう、いすゞ車でした。ちょっと前までは池袋駅の西口とか、板橋区内でよく見かけたバスですね。
「山交」とは「山梨交通」のことで、「山交タウンコーチ」は山梨交通を分社化した会社ですが、静岡県内にも少しだけ乗り入れており、「共立蒲原病院」が終点です。

【富士市岩淵付近の地図】
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「←岩淵宿」のような表示は何もありませんが、湯沢橋バス停の前で左に曲がると、
岩淵宿入口(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)2

ものすごい急な坂道があります。これを上がって突き当りを左に。
岩淵宿入口(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)3

岩淵宿が高台にあるのは、当然、富士川の洪水を避けるためです。
東海道の宿駅制度が定められた慶長6(1601)年には、この付近に町並みなどなく、幕府は慶長14(1609)年に「間の宿」の設置を命じました。
このとき作られた宿場は川沿いにありましたが、たびたび洪水の被害に見舞われ、宝永4(1707)年の10月に発生した富士山の噴火による大地震の復旧を兼ねて、同年の年末から、街道と宿場の移設が行なわれました。
(注:正式には、岩淵は建前上、宿泊が認められない「間の宿」[あいのしゅく]でしたが、わずらわしいので「岩淵宿」と書きます。)

岩淵宿は、甲州から富士川下りの舟に乗ってきた旅人にも利用されました。
これは明治時代になってからの話ですが、昔読んだ、確か根津嘉一郎の伝記だったと思いますが、
「岩淵まで舟に乗って、東京へ行く汽車に乗り継ぐ際、岩淵宿の茶店でマグロの刺身を食べるのが無上の楽しみだった」
と書いてあったのを思い出します。冷凍・冷蔵技術のない時代、海のない山梨県では、マグロの刺身は大変な「珍味」「ご馳走」だったんでしょうね。

再訪した日は、富士山が大きく見えていました。この日のように、「剣ヶ峰」と呼ばれる最も高い部分まで見えることは、なかなかないそうです。
\(^o^)/
旧東海道岩淵宿から見た富士山(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)

このあたり、建物は全て新しいんですが、常夜灯が立っているところがいかにも「旧街道」。
旧東海道岩淵宿(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)1

と、思ったら昔のゴミ箱を発見。
昔のゴミ箱(旧東海道岩淵宿)(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)

今はどこの自治体でも、回収日の朝8時ごろまでに、「ゴミ集積場」に出しておくのが当たり前ですが、昔は家の前にこのようなゴミ箱があって、そこに出しておくと回収してくれるシステムでした。
東京・湾岸の中央防波堤にある東京都環境局合同庁舎に保存されている物がありますが、これは蓋が新しいものに交換されているところを見ると、「現役」なのかもしれません。

先に進むと富士川橋が上から見える場所があります。渡っているときは長いように思えましたが、こうして全貌を上から見ると、意外に短い感じもしますね。
「この橋は1924年完成である」と前述しましたが、手前の2連は、右折車線を増設するために1988(昭和63)年に架け替えられています。
富士川橋西詰(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)2

しかし、新しい桁も、古い桁にできるだけ似せたスタイルにして、スタイルの調和を取るようにしたところが憎いね。
「手前の橋桁は、新しいんだよ」と言われなければ、一目見ただけではわからないでしょう。。。。
(・。・)ほぅ
旧・建設省の担当者や、新・旧橋梁を製造した大阪の日本橋梁株式会社の担当者に、「橋の美学」がわかる人がいたんでしょうね。あっぱれ!
(*'-'*)
先へ進むことにして、突き当たりを左へ。
旧東海道岩淵宿・岩淵一里塚(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)2

側溝の蓋に「東海道ルネッサンス 岩淵」のロゴと、弥次さん・喜多さんのイラストが。
「東海道ルネッサンス」側溝の蓋(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)

このロゴとイラストは、ステッカーになったものなら静岡県内のあちこちで見かけ、特に珍しくありませんが、側溝の蓋に刻まれているのはここでしか見かけませんでした。

その先に「Cバス 岩淵上町」のバス停が。
富士市「Cバス」岩淵上町バス停(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)

この「Cバス」とは、2009年12月から富士市が運行していたコミュニティバスで、岩淵地区を循環し、東名富士川SAにあるスマートICから東名高速に入って、「東名松岡」高速バス停にも停車。
東名富士ICで一般道に下り、吉原地区にある中央病院や市役所などを循環する・・・という路線でした。
コミュニティバスで高速道路を経由する路線は、全国的にも珍しかったんじゃないかと思います。
「300円均一」と書いてあったので「高いな」と思いましたが、高速道路の通行料金込みですから、それを考えるとむしろ安いのかもしれません。

岩淵地区と吉原地区の間は、直線距離ではそれほど遠くありませんが、大河・富士川を挟んでおり、鉄道だと大変な大回りになるので、「これは面白いアイデアだなぁ」と思いましたが、
残念ながら利用者は少なかったようで、「2014年3月31日限りで廃止」の告知が貼られており、ユニークなコミュニティバスも姿を消しました。

考えてみたら、岩淵地区の人たちは「病院へ行く」といったら共立蒲原病院へ行くことが多く、最近まで「違う自治体」だった富士市立中央病院には行かないのかもしれませんね。
役所へ行く用事も、日常的には「まちづくりセンター」(旧・富士川町役場)で用が足り、市役所の本庁舎へ行くことは少ないでしょうし。。。。
(私自身の経験でも、「住民票の写しを取る」とか、簡単な用件は近くの出張所で用が足り、区役所の本庁舎へ行った経験は2~3回しかない。都庁に至っては1回しかありません。)

その先に、「小休本陣 常盤家」の建物が残っています。
旧東海道岩淵宿・小休本陣(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)

「小休本陣(こやすみほんじん)」とは、参勤交代の大名などが休憩するための場所で、宿場の本陣とは違い、宿泊はしないことになっていました。「立場(たてば)本陣」という呼び方もあります。
この岩淵の小休本陣は、1856(安政3)年以降に建てられたものではないかといわれています。
(1997[平成9]年、旧・富士川町教育委員会の調査結果による。)
門に「三月*日(注:達筆すぎて読めない) 西條蒋 小休」という札が掛けられていますが、このように何日か前から「どこそこの殿様がご休憩なさる」と告知し、その準備をしていたそうです。

ここは無料で見学できますが、ちょうど案内人の方は昼休みだったらしく、A3版1枚の説明書だけいただいてきました。

その先に岩淵の一里塚があります。
この前を左に(赤いカラー舗装になっているのが旧街道)。
旧東海道岩淵宿・岩淵一里塚(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)

秋葉山の常夜灯を見て、
旧東海道岩淵宿・岩淵一里塚(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)3

ここがわかりにくいんですが、赤い字で「防災」と書かれた倉庫と、富士川郵便局が見えたらその手前を右に。
旧東海道岩淵宿・岩淵一里塚(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)4

正式な道標がないんですが、民家の塀に、手製の道案内が取り付けられていました。
旧東海道岩淵宿・岩淵一里塚(静岡県富士市岩淵)(2014年3月16日)4の2

なお、「今日は、ここでウオーキングを打ち切り」としたい場合は、まっすぐ郵便局の方へ進むと、5分たらずでJR富士川駅前に出られます。
吉原本町駅前から、ここまで8.3Kmです。

防災倉庫手前を右折したら、あとはしばらく道なりに進み、東名高速の下を潜ります。
旧東海道・中之郷(静岡県富士市中之郷)(2012年2月22日)1

「今頃、こんな所にかい?」って感じで、静岡県内統一様式の道標が再登場。
これね、岩淵宿の中に何本か欲しいんだけどなぁ。「”ここにあれば”という場所にない」のが、やはり「お役所仕事」的です。
(これにはその後も、浜松でもどこでも、悩まされることになるんですが。)
旧東海道・中之郷(静岡県富士市中之郷)(2012年2月22日)2

竹やぶの横を通り、
旧東海道・中之郷(静岡県富士市中之郷)(2012年2月22日)3

新幹線の下を潜ります。
旧東海道・中之郷(静岡県富士市中之郷)(2012年2月22日)4

この写真は2012年の撮影ですが、本当は新幹線が通過するところを撮りたかったんです。
ところが、ちょうど小学生が下校する時刻で、数十メートルおきに地区のお年寄りが立って警備しており、ちょっとでも不審な動きをすると「貴様、何者だ?!」と誰何(すいか)されそうな雰囲気だったので、そのまま通り過ぎました。
これが不気味で、一回目に岩淵を訪れた際の印象は極めて悪かったんですよ。
嫌な事件が各地で起きているから、警戒するのはわかりますが、「数十メートルおき」は大げさで、もうちょっと外部から来た人への印象をソフトに願えないか・・・と思いましたね。旧東海道の「観光地」でもあるんですから。
( ・_・)

ここで、中部電力のマンホールの蓋を発見。
中部電力のマンホールの蓋(静岡県富士市中之郷)(2012年2月22日)

富士川以東は東京電力の管轄で、周波数は50Hzですが、富士川以西は中部電力になり、周波数は60Hzです。
これは、「知識」としては知っていましたが、あらためて「管轄が変わったことをこの目で確認した」のは初めてでした。

坂を上がったり下ったり、東名高速の上を渡ると蒲原宿が近づきます。
この標識は「静岡市 ←」となっていますが、「静岡市」と書いてある部分はシールを貼り付けたものでした。
たぶん、以前は「蒲原町」と書いてあったんでしょう。
庵原郡蒲原町は、2006(平成18)年3月31日付で静岡市と合併し、同市の清水区になりました。
旧東海道中之郷・蒲原宿との境界(静岡県富士市中之郷)(2012年2月22日)

東名を渡ると、「新坂」と呼ばれる急な坂道。前方に日本軽金属の工場、さらにその向こうには駿河湾が見えます。
旧東海道・蒲原宿・新坂(静岡市清水区蒲原)(2012年2月22日)

この坂道は1843(天保14)年に開通し、それ以前は、これより南方にある「七難坂」が旧東海道だったそうです。
「七難坂」だって。「我に七難八苦を与え給え」・・・聞いただけで、きつそうな感じですね。。。。
(;゚∀゚)=3

この坂を下ったところに、広重の浮世絵「蒲原 雪の夜」のレリーフがあるんですが。。。。
旧東海道・蒲原宿・新坂下・広重の絵のレリーフ(静岡市清水区蒲原)(2012年2月22日)

江戸時代は「準氷河期」で寒かったという説があるんですが、それにしても、温暖な駿河の地にこんな豪雪が降るとは、ちょっとおかしいよね。。。。

実は、「広重は、東海道を旅していないのでは?」という説があるんです。
(((​゚д゚​;ノノ​ぇぇぇ!
この「蒲原」の絵も、越後の蒲原の絵を見せられ、それを「駿河の蒲原宿」と勘違いして、その絵を参考に描いた・・・という話もあります。
越後の蒲原とは、かつて磐越西線の五泉駅から出ていた「蒲原鉄道」の名を記憶される方もいらっしゃると思いますが、新潟県だったら、これだけ雪が深いのもわかります。
でも、静岡県でこんな雪が深いのは、やっぱりおかしいんですよ。

「広重は、東海道を旅していないのでは?」という話は、2008年11月にBSジャパンで『歌川広重 天才の真実 「東海道五十三次」は盗作だった?!』なる番組が放映されてから、かなり世間に知られるようになりましたが、
そこで「広重がネタ元にした」とされる司馬江漢・作の画集「春波楼画譜」自体が、「昭和初期に、何者かが”江漢作”と偽って世に出した物である」という説もあって、はっきりしません。
「”春波楼画譜”自体が捏造」という説は、今のところ結論が出ていないそうなので、これ以上深追いするのは控えたいと思いますが、
ここで私が思い出すのは、ある人物のお話。

某月某日、東海道のある宿場で休憩していると、初老の男性が「やあ、あなたも東海道を歩いているんですか?」と話しかけてきて、そのまま「どこそこには公衆トイレがあった」とか、「どこそこは食事できるお店がない」といった話になったんですが、
その人物は「広重の絵と同じアングルで写真を撮るのが夢だが、何度行っても同じように撮れない場所があって困る」とおっしゃる。。。。
( ゜д゜)
私は、「えっ?! この人、広重の絵は実際の風景をスケッチしたものではないことをご存じないの?」と驚きましたね。
だって、「”七里の渡し”と同じ海上のシーンを撮るには、どうしたらよいか」とか、真剣におっしゃるんですよ。。。。
夢とロマンを壊すのもお気の毒で、「あれは何か別の絵を参考にした”フィクション”です。しょせん”二次元の世界”なんですよ」とは言えず、
「そうですねぇ。伊勢湾には、レジャー目的のヨットを運航している業者があると思うんですよ。そういう業者に頼めば船を出してくれるんじゃないでしょうか。インターネットか、タウンページでも見たらわかるでしょうけど、でも、何十万もかかるでしょうねぇ・・・」としか言えませんでしたね。。。。
┐('~`;)┌

それはともかく、坂を下れば蒲原の一里塚跡。
旧東海道・蒲原一里塚(静岡市清水区蒲原)(2012年2月22日)

そして、蒲原宿です。
旧東海道・蒲原宿(静岡市清水区蒲原)(2012年2月22日)

今回は、ここでお開き。吉原宿(吉原本町駅)から蒲原宿までは11.1Km、私が歩いたのは東田子の浦駅前からですから、一日で16.6Kmでした。

蒲原宿に近いのは蒲原駅ではなく、新蒲原駅です。
旧・蒲原町役場や日本軽金属の工場に近いのも新蒲原駅ですから、かつて東京~静岡間を走っていた急行「東海」も一日2往復のうち、1往復は新蒲原駅に停車、もう1往復は蒲原駅に停車と、分け合っていました。

東海道本線新蒲原駅(静岡市清水区)(2012年2月22日)1
ホームの案内板に「静岡・名古屋・大阪方面」とありますが、名古屋や大阪まで直通する列車がこの駅に停車しなくなってから、だいぶ経つはずです。
大阪はともかく名古屋は、近年まで「三島発大垣行き」の普通列車(名カキ[大垣電車区]の113系電車充当)などがありましたが。。。。
東海道本線新蒲原駅(静岡市清水区)(2012年2月22日)2

2012年2月に歩いたときは、新蒲原駅に到着したのが16時40分ごろで、「よし、今日はここでおしまいにすっぺ!」と思って帰京しましたが、
このまま、2年間の長いブランクに入ってしまうのです。。。。
(つ_-)
東海道本線新蒲原駅(静岡市清水区)(2012年2月22日)3

(蒲原宿→由比宿に続く)
==========================
【お知らせ】
この「蒲原宿到着」までを「シーズン1」(笑)とし、
2014年3月8日に蒲原宿を再スタートし、宮(現:名古屋市熱田区)までを「シーズン2」とさせていただきます。

これまでは、2年前のリポートでしたが、
ここから先は「ごく最近」(せいぜい数ヶ月前)の旅行記をお楽しみいただけますので、
ご期待くださいませ。
(*'-'*)
現在、愛知県岡崎まで進んでおりますが、5月下旬に岡崎~知立~宮間を歩いて「シーズン2」を終わりにしようと思っています。
桑名から先、三重県・滋賀県は「シーズン3」「シーズン4」になりますが、これについては具体的な計画がまだ決まっておりません。
さすがに桑名以西は東京から遠く、時間・予算とも結構かかり、なかなか気軽には行けませんので、気長にやらせていただくことにします。
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こんばんは

東海道五十三次シーズンⅠ最終章ですね!
(@.@)
富士川まではキョロキョロせず一生懸命ひたすら歩いたのですかね
ε=ε=ε=(o・・)o
身延線は線形変更に高架化なんてすごい事していたんですね
(・ω・)
いすゞ車のバスって少し前まで横浜でも見かけていたような気がしますが最近なくなりましたね
岩淵宿の高台から見る富士山かっこいいですね!
橋にゴミ箱のチェックもしっかりしたんですね
((・ェ・。)(。・ェ・))
コミュニティバスも廃止とは運行維持は厳しいんですね
中部電力マンホール見ると50Hz60Hzの違いを考えますが最近の家電はそれほど問題ないのですかね…
広重の絵って”フィクション”…しりませんでした
w(゜o゜*)wマジ
シーズンⅠ報告お疲れ様でした
シーズンⅡが現在進行中のようですが体調気を付けて無理なく続けて下さいね
(^.^)

aki様

こんばんは。
(*'-'*)

>富士川まではキョロキョロせず一生懸命ひたすら歩いたのですかね

というか、あまり「見どころ」がないんですよ。。。。
その代わり、岩淵宿は面白いですよ。
ただ、お年寄りたちの「過剰警備」がうっとうしいけど。

>身延線は線形変更に高架化なんてすごい事していたんですね

まあ、「あの宗教団体」には相当な政治力があったってことでしょうね。

>いすゞ車のバスって少し前まで横浜でも見かけていたような気がしますが最近なくなりましたね

はい。以前は横浜市営にもありましたね。

>岩淵宿の高台から見る富士山かっこいいですね!

この場所、実は駐車場なんですよ。
まあ、一人や二人入って、すぐ立ち去れば何も問題はないだろうと思いますけど。

>橋にゴミ箱のチェックもしっかりしたんですね

橋はともかく、岩淵宿を訪れてゴミ箱をチェックしたのは、私だけかもしれません。。。。

>コミュニティバスも廃止とは運行維持は厳しいんですね

実際の人の動きに合ってなかったんでしょうね。

>中部電力マンホール見ると50Hz60Hzの違いを考えますが最近の家電はそれほど問題ないのですかね…

これは、中部電力に問い合わせが多く寄せられるらしく、
同社の公式サイトに詳しく書いてありますので、こちらをご覧ください。
http://www.chuden.co.jp/ryokin/information/chishiki/mame_area/index.html?cid=ul_me

>広重の絵って”フィクション”…しりませんでした

そう言われれば、確かに矛盾点は多々あるんです。

>シーズンⅡが現在進行中のようですが体調気を付けて無理なく続けて下さいね

熱田までは、しばらく名鉄電車とのお付き合いが続きますが、
もう、当分は街道に急な坂道はなさそうです(笑)。
ただ、やっぱり愛知は車が多いんですね。
気をつけて歩きます。
では~♪(*'​-')​ノ

こんばんは

富士川を渡りましたね。
標識にある富士川楽座は東名側から何回か利用したことがあります。
確か楽座からもトラス橋が見えたと思います。
Cバスってコミュニティバスの略?そのまんまの命名ですね。
音だけ聞くと、横浜の別の交通機関を想像します。
高速を通るコミュニティバスなんて、一度乗ってみたかったですね。
シーズン2も楽しみにしています。

ベルニナ様

こんばんは。
(*'-'*)

>標識にある富士川楽座は東名側から何回か利用したことがあります。
>確か楽座からもトラス橋が見えたと思います。

あそこは高い所にあるから、見えるでしょう。
もっとも、旧街道歩きに「道の駅」は、意外にもご縁が薄いんです。
なぜなら「道の駅」は「今の国道」に設置されているもので、旧街道を歩く人など眼中にないんですよ。
まあ、「現代の茶店」みたいなもんかもしれませんけどね。

この先で、実際に利用したのは「道の駅 宇津ノ谷峠」ぐらい。
立ち寄らなかったけど、旧街道からも利用できるのは「道の駅 掛川」。
あとは、旧街道からは結構離れた場所ばかりでした。
滋賀県に入った「道の駅 あいの土山」あたりは利用するかもしれません。

>Cバスってコミュニティバスの略?そのまんまの命名ですね。
>音だけ聞くと、横浜の別の交通機関を想像します。

横浜のは、海を行くんですが(笑)。
それより「シーバス」といったら、スコッチウイスキー「シーバス・リーガル」でしょう!
もっとも、私はお酒をほとんど飲まなくなって10年近く経ちますけどね(笑)。

>高速を通るコミュニティバスなんて、一度乗ってみたかったですね。

マイクロバス(日野リエッセ)だったらしいんですよ。
それが「一般路線(乗り合い)バス」として高速道路を走る事例は、かなり珍しかっただろうと思いますね。
私も一度乗ってみたかったけど、この種のバスは、やはり「地域の人々のため」で、全国的な情報には掲載されにくいので、どうしても情報入手が難しいですね。

他にも私の知らない、もっと面白い交通機関がどこかに存在するに違いありません。
では~♪(*'​-')​ノ
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「新と旧」「JR(国鉄)と私鉄」「日本と外国」「西と東」などにとらわれず、自由気ままに書いてます。お気軽に遊びに来てね♪
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